3月16日(木)、2016年度の花王ハートポケット倶楽部地域助成の贈呈式を市貝町の栃木工場で行いました。今年の6つの助成採択団体と、過去に受賞した団体、花王株式会社の社員の皆さん、中間支援NPOの審査委員の皆さんなどが30名ほど集まり、助成の名前通り、ハートフルな心温まる贈呈式でした。
[ 2016年度助成団体 ]
メイン助成
手仕事工房そら そらまめ食堂 20万円
NPO法人スペシャルオリンピックス日本・栃木 10万円
NPO法人チャレンジドコミュニティ 10万円
サブ助成
NPO法人トチギ環境未来基地 3万円
もてぎ里山らいふプロジェクト 3万円
NPO法人ワーカーズコレクティブたすけあい大地 3万円
今年度は10周年の節目として、市貝町にある花王株式会社の栃木事業場で行われました。
贈呈式には、今年の受賞団体の他、過去に助成を受けた3つの団体も参加、ハートポケット倶楽部の運営委員の花王の社員のみなさんにも参加いただきました。
12時に会場に集まった後は、まず6つの受賞団体から活動紹介です。福祉、地域連携、居場所、環境などいろいろな団体の活動内容を時にスライド、時にお芝居形式で発表いただきました。活動分野は異なりますが、活動をより多くの人に伝えたい、たくさんの人に参加してもらいたい、そのためにハートポケット倶楽部の助成を申請したという思いの詰まった発表でした。
昼食&交流時間では短い時間にも関わらず、積極的に自己紹介、活動紹介されている方が多く、時間ぎりぎりまで話がつきず、にぎわいました。同じ分野の人だけで集まるのではなく、社員の方とNPOの方、同じ地域での活動の話などをされていたのが印象的でした。
13時半からおむつのメリーズの生産ラインの工場の見学をさせていただきました。
まずはスライドを使って、改めて花王株式会社の紹介をしていただき、実際に生産ラインをみながら工場を見せて頂きました。
一番驚いたのは、おむつに使用する紙の多さ。吸収するもの、漏れをふせぐ仕組み、そして蒸れを防ぐ仕組みなど、普段何気なくみているおむつ製品にも多くの技術と開発がされていました。
もちろん販売するためには、より良い製品をより売れる製品を作る必要があります。たとえば、異物が混入しないように、社員の衛生管理の徹底さ、生産ラインの無駄のない仕組みには、改めて驚かされました。
この姿勢は、企業だけではなく、NPOの活動でも共通しているのではないでしょうか?
「課題を解決したい」という思いから始まる活動は、活動によってお金を生み出しにくいことも多くあり、時に周りを見回すことを忘れてしまいがちです。「目の前の当事者、対象となる人へ向けての行うこと」と、「本質的な解決に向けた動き」、「活動を周知する動き」、「時に効率を求めて、無駄を省くこと」、「活動をより効果的にアピールすること」などは、どんなことにでも共通する言語です。
この助成を受ける団体の皆さんには、助成金によって、より活動が円滑に進むことを期待しています。とちぎコミュニティ基金も、これから継続的にみなさんを応援していきます。