①半年後、1年後、にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)
②今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等)
③危惧していること。
④「こんなプログラムとお金があればいいのに・・・」
「在宅療養の僕はあらゆる伝手と病院の善意にすがるしかない」
粛々と生きるため、「コロナNEWS」やSNSに一喜一憂しないように、「見ない」。
8050問題の当事者なので母の感染は致命的
菊池洋勝
プロ重度障害者(筋ジストロフィー×人工呼吸器×在宅療養者)
①半年後、1年後、にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)
新型コロナウイルスの感染爆発が起き緊急事態宣言は延長されていると思う。先天性筋ジストロフィーで人工呼吸器を着け在宅療養している僕には直接的、間接的に関わる問題がますます可視化されるだろう。在宅療養に必要な医療物品の品薄、品切れは解消されず、あらゆるつてや病院の善意に頼りながら医療的ケアを続けていると思う。医療者のトリアージは、よりクールになり、かかりつけ医の対応の違いや地域医療の格差も進んでいると思う。
②今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等)
今日一日、粛粛と生き延びること。普段の生活リズムを変えず週2回の訪問看護。週1回の訪問リハビリ。月1回の訪問歯科、往診に来て頂いている。手洗い、嗽、歯磨き、レンジでチンしたタオルで毎朝の清拭も続けている。3度の食事も赤、白、黄、緑、黒の5色の食材をバランスよく食べ、一日に飲む水の量も1リットルを目標に増やした。コロナのニュースやSNSのタイムラインの情報にも一喜一憂しないように見る頻度を減らしている。その代わり外出自粛要請を受け期間を限定して動画配信されている120分程のロックのライブ映像や歌舞伎の公演、真打ち襲名披露したばかりの神田伯山氏の講談にはコロナ渦で疲弊している心を慰めて貰っている。
③危惧していること。
筋ジストロフィーで人工呼吸器を着け在宅療養している身には感染症の疑いに限らず予期せぬ急変で診療所の往診や救急車を呼ぶこともある。8050問題の当事者であり、老障介護の在宅療養は後期高齢者の感染や体調不良も心配だ。在宅介護が立ち行かなくなることに加え新型コロナウイルスの感染拡大は医療崩壊を理由に重度身体障害者や高齢者の治療が院内トリアージされて適切な延命治療が放棄されてしまうのではないか危惧している。
④「こんなプログラムとお金があればいいのに・・・」
緊急事態宣言が出ている渦中というのも皮肉だが、筋ジスで呼吸器を着けている在宅療養は、よりICTの利用が進んだ。県医師会のどこでも連絡帳を使い大学病院、診療所、訪問看護ステーション、社会福祉協議会の担当者と連携し、外出自粛要請の中でも在宅療養の情報が共有され通院を控え、往診で処方箋を出して貰えるようになった。院外薬局では薬を家に配達してくれる訪問薬剤管理も始まった。文芸界隈はテレビ会議でオンライン句会の垣根が低くなった。家で過ごすプロ重度身体障害者から生きるヒントを聞くヒューマンライブラリーの取り組みや彼らがテレワークに参加できる企業も増えたら良い。採用する事業には設備投資の寄付や助成があれば良い。(4/17)
経済冷え切り、チャレンジドの就労・労働環境が長期に悪化。
金井光一(理事長)
認定NPO法人チャレンジド・コミュニティ
①半年後、1年後…:我々の活動目的が、チャレンジド(障害者や難病者)の就労支援支援ですが経済が冷えきって労働環境は長期に悪化すると思われます。その対応策を検討中です。
②自衛策:職業訓練をできるだけテレワークに変更しています。
③危惧:障害者法定雇用率を守らいない企業が増加すること。
④「こんなプログラムとお金があればいいのに・・・」
職業訓練・自習にかかる費用の大きな助成金があると助かります。(4/16)
プログラム:医療的ケア児の家庭のWEB環境構築のためのハードとソフトを支援する事業
高橋昭彦
@ひばりクリニック/NPO法人うりずん
①半年後、1年後、にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)
半年後、1年後、おそらくまだ新型コロナウイルスとの戦いは終わっていないでしょう。その中で、うりずんの主な対象となる医療的ケア児・者については、通院やスタッフの訪問を敬遠する家庭が増えてきます。そんな中で、安全なチームで自宅で医療的ケア児をケアし続ける仕組みや、バーチャルな旅行や遊びを支援する仕組みができてほしいと思います。
②今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等)
スタッフは、マスク 手洗い 休憩中も距離を置く 換気など子どものケアでは、外遊びや距離も考えた遊びを行い、子どもが楽しく過ごせるように考えている。子どもがいるスタッフの家庭の対策として全職員の家庭現状についてのアンケートをとり、時短や休みの希望がかなうような支援を考えている。
③危惧していること。
長期化することにより、子どもが、きょうだいが、家族が、社会が疲れてくること。
子どもにとって遊ぶことは大切なことですが、外出したり遊ぶことが敬遠されたり、白い目でみられるようにならないかと危惧しています。
④「こんなプログラムとお金があればいいのに・・・」
医療的ケア児のきょうだいがバーチャルで出会うような仕組みづくり病院に行かず自宅で安全なレスパイトケアができるようなホームヘルプの仕組みづくり。
医療的ケア児の家庭のWEB環境構築のためのハードとソフトを支援する事業
ひきこもり問題がより深刻になり長期化していくのは避けられない。
・栃木県若年者支援機構
・塚本明子
①半年後、1年後にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)
・コロナの終息が見通せない状態が半年なり1年に亘って続いたとき、委託事業であるサポートステーションのスタンスは国の判断に委ねることになりますが、サポステとは別に若者のリアルな状態を受け止めていけるような場所と関わりを形作っていけたらと思います。
②今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等)
・スタッフのマスク、手洗い、消毒の徹底。三密を避けるために、換気の徹底と可能な限り一部屋に一人の配置で業務に従事。 4月21日からテレワークを実施予定。
・対象者とは対面での面談やプログラムをすべて中止して、Zoomを使った面談や電話相談に移行。
・最前線でご尽力くださっている医療従事者の方々のために、もしかして自分も感染しているのではないか?という気持ちを常に持ちながら、感染拡大を防ぐ努力をしていくこと。
③危惧していること。
<自分の活動に対して>
・若者支援機関につながった人たちの多くは、コロナ以前から物理的にも心理的にもソーシャルディスタンスの経験者であり、そんな彼らに対する我々の役割は、長い時間をかけながらその距離を少しずつ少しずつ縮めていくことでもありました。この度の事態でその積み上げてきたもののバランスが崩れ、関わってきた若者がより一層不安感を募らせていくのではないかと案じています。
また8050問題にも直結する氷河期世代への支援も足踏み状態のまま、ひきこもりの問題がより深刻になり長期化していくのは避けられないのではないかと懸念しています。
<全体的な状況に対して>
・DVなどが増えているとのことからも、家族が一緒に過ごす時間が多くなることでストレスが蓄積していくこと。
・感染した人に対する差別的な言動や、関わりのあった場所などに対する風評被害。
・人工呼吸器を若い人に回さざるを得ないという各国の医療現場の報道から、「弱い立場の人は見捨てても仕方ない」という倫理観が広がっていくのではないかということ。
④「こんなプログラムとお金があればいいのに・・・」
まずは、この緊急事態において困っている人の声をどのようにして拾っていったらいいのか、その仕組みの必要性。
そして長期化して人々が疲弊しきった時には、今はほとんどどが制約されている表現活動(アート系、音楽や絵画、映画など)に触れる機会を持つことが大切なのではないかと感じています。
NPOがつぶれる。ソーシャル・ディスタンスの名の下、「人と人とのつながり」が分断。
土崎 雄祐
とちぎ市民協働研究会(専務理事・事務局長)
①半年後、1年後、にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)
団体として、今年春から県内のとある高校の魅力化をサポートしています。授業の目途も立たず、パートナーの地元の団体等との調整もままなりません。今(4/17)の状況を鑑みるに、ひょっとしたら半年後も学校が再開していないかもしれません。
栃木県内のNPOを見渡した時、これを機に解散を決断する団体があったり、経営する福祉施設で感染者が発生しててんてこ舞いになる団体があったり、様々な混乱が予想されます。
②今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等)
あくまでも個人的なこととして、通り一辺倒な対策ですが、マスク着用・除菌・手洗い・うがいの徹底…くらいでしょうか。活動に参画しているいくつかのNPOでは、年度替わりの総会・理事会を対面でない形で開催できるよう準備をしています。
このほか、自衛とは関係ありませんが、上記とは異なる所属団体では【人と人のつながりを大切にするボランティアコーディネーターの皆さんへ】と題した緊急メッセージを発出しました(https://jvca2001.org/post-3311/)。
③危惧していること
規模の大小や分野にかかわらず、NPOが存亡の危機にさらされていると思います。つまり、NPOの先にいる対象者も様々な危機にさらされるのではないでしょうか。何よりも、ソーシャルディスタンスという名の下、あらゆる「人と人とのつながり」が分断されやしないか、心配で仕方ありません。
④こんなプログラムとお金があればいいのに…
これまで対面で行ってきたものが一気にデジタル化・オンライン化が進んでいます。デジタルネイティブの人たち(世代)は順応しやすい一方で、そうでない人たちが取り残される懸念があります。技術的な支援も含め、これまでとは違った環境における場づくり(ファシリテーション)を加速させる必要があるかなと思っています。(4/17)
グローバリゼーションの終わりの始まり。
① ローカルな、経済サイズを小さくする自給圏の構築。②それを支える「マネーのデモクラシー化」
白崎一裕
反貧困ネットワーク栃木、㈱那須里山舎、「ボラ情報・市民文庫担当」
まず、こんどの「ボランティア情報」の私の「市民文庫」の原稿を発刊されたら読んでいただきたい。
あとは、別の出版社から依頼された原稿の一部をここにはりつけます。それが、私の現在のお答えです。
~~~~~~ ~~~~~以下、はりつけ~~~~~~~~~~~~
(前の部分は、著作権の関係で伏せます)以上のことからみても、コロナ危機は、グローバリゼーションの終わりの始まりの引き金を引いたことがわかる。
グローバリゼーションの終焉に向かう脱社会心理不安の道はあるのだろうか。ここでは、二つの提言をおこないたい。
第一には、グローバル化に対抗してローカルな、そして経済のサイズを小さくする自給圏の構築。第二に、そのローカルな自給圏をささえるインフラとしてのマネーのデモクラシー化である。
グローバル化は、個人の特権を拡大する新自由主義的政策と相性が良かった。特定の少数の個人に、莫大なマネーの集中を招き、マネーの特権化をすすめてきたといってよい。そして、すべての個人がその特権的マネーの奪い合いのゲームに強制参加させられてきたともいえよう。その特権的なマネーをひとりひとりの人権を支えるインフラとしてのマネーに転換しよう。このことは、極端に集中してきたマネーの分散化を意味する。具体的な方法としては、無条件・個人単位のベーシックインカムとグローバル化に内蔵されている金融資本主義を肥え太らせてきた利子付き負債=銀行マネーを廃止することになる政府通貨発行である。政府通貨の発行方法は、戦前の高橋是清がおこなった、中央銀行による国債の直接引き受けとする。
上記のデモクラシー化したマネーのもとに、ローカルで小さい単位の自給経済圏を構築して、その自給圏が連合体を形成していくのが望ましい。このことが、個人単位の闘争状態とグローバル化による潜在的社会不安に終止符をうつ。
現在、上記の考えを具体的政策として打ち出していて、私も全面的に賛成しているものに、松尾匡さんが代表の「薔薇マークキャンペーン」の「『消費税・新型コロナショックへの緊急財政出動を求めます』2020年3月22日薔薇マークキャンペーン提言」https://rosemark.jp/2020/03/22/rose_shock-1/ や小野盛司さん、増山麗奈さん、荒井潤さんなどが中心に提言している(白崎も呼びかけ人)「新型コロナ不況対策 緊急提言:国債を財源に全ての国民一人一人に20万円ずつ給付して下さい。 悪性インフレには全くなりません。」http://chng.it/5LKzm9Xvmq がある。
私見では、上記の提言をベースに100兆円規模の緊急財政政策を実行してもなんら問題ないと考えている(もちろん、インフレ率のチェックは必要だが)。
最後にひとつ。
今回のような災害的危機に「東日本大震災」があったわけだが、そのときに私も含めた市民有志が、3・11直後に衆参議員会館で集会を行った際の提言を以下に再録する。この提言は、今回の論考に深くかかわるものなのでご参考にしていただきたい。
~~震災復興基礎所得保障等を政府に要求する声明~~~~
~被災者、そしてすべての人々へベーシック・インカムを!!~...
(編者:以下省略します)(4/16)
ホテル業界の下請け会社も大量倒産。
住所自体がないワケアリの人は、
仕事、家なくなる。食べ物もない。
「アベノマスクも届かない」。
…コロナ感染でなくても死んでしまう。
カミダマサル
コメールアミーゴス&ホテルサービス部(住込みから墓場まで)
①半年後、1年後、にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)
観光やホテルの仕事は、新型コロナウイルスが収まればV字回復すると思われます。東日本大震災の時もそうでした。しかし今回はかなり長引きそうです。1年から2年かかると思っています。恐ろしい。【住込み】でホテル業務をする方々は【訳あり】の方々で、現在ホテルの清掃や皿洗い、ベットメイクやレストランスタッフなど下請けにて働いています。以前は、路上生活・ネットカフェ生活・刑務所より出所・DV被害者・借金から逃げている人達なので、住む処もお金もありませんので
ホテル休業中は収入が無く、家賃も払えません。住所登録も出来ない方も多く、国からの10万円など様々な支援も受けられないかもしれません。
半年後、一年後に収束するまで、命が持たない方々がたくさん出るのが心配でなりません。1日も早く新型コロナウイルス終息するのを祈ります。
②今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等)
【金】雇用調整助成金を利用して従業員の【休業補償】を手続中です。会社は売り上げが無く、借金して持ち出しで、助成金は3か月後9割入りますが、3か月分の持ち出しは出来ないかも? 解雇という選択をする会社も多くあります。会社は廃業ですね。
【住】会社で借りている寮は、そのまま住んでもらうつもりですが、その費用もばかになりません。長引くと思うと怖い。
【食】米と卵は以前より,会社が無償提供、複数のフードバンクより定期的に食料を頂いています。@100円でレトルト食品やカップ麺など用意して後払いで清算もあります
【健】従業員は原則寮待機中ですが、アル中やキャンブル依存症の方も多く心配です。喫煙者も多く感染後の重篤化間違いなしです。この休みを機に治療や検査に病院に行くよう言うこともできません(感染リスクとお金が無い)
一部動いている宿泊施設で清掃などをしている方たちは、首都圏ナンバーの車を駐車場で見ると、怖くて客室清掃やゴミ出しをしたくないと、言っています
マスクと、消毒液、手袋などで対処しますが、大丈夫かな?この三点も手に入りませんが。
③危惧していること。
経済が止まるのが長いと、我が社にいるような立場が弱い者からコロナ感染でなくとも死んでしまう。
④「こんなプログラムとお金があればいいのに・・・」
1ヶ月限定で、経済をすべて止めてロックダウンして、【感染を抑え命を守る策】、としてその間の命の補償金を住民登録が出来てない方たちにも届けてほしい。ついでにアベノマスクも届かないかな?
〒320-0027 栃木県宇都宮市塙田2-5-1 共生ビル3階 認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク内
TEL 028-622-0021 FAX 028-623-6036
メール info@tochicomi.org
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