③障がいのある子どもの地域生活を考える。~インターン生活動日記・認定NPO法人うりずん君島さん&大木さん

*自己紹介

●君島玲菜

白鴎大学教育学部4年です。栃木県宇都宮市出身です。犬を飼っていて、名前は「いちご」です!

●大木陽菜乃

宇都宮大学教育学部2年です。栃木県茂木町出身です。読書が好きです。特にミステリーとサスペンスをよく読みます!

 

 わたしたちは、認定NPO法人うりずんでインターンをしています。うりずんは、医療的ケア(人工呼吸器管理や、吸引など)が必要な重い障がいを持つ方と、その家族の暮らしを支援しています。

 医療的ケアが必要な方には、24時間体制での見守りが必要なケースが多くあります。そのため、ご家族のゆっくり休める時間が少なかったり、外出することが難しかったりします。そこから、障がいを持つ方はもちろん、ご家族全員が笑顔で過ごせる「普通の暮らし」のために、7つの事業を行っています。

〈活動内容〉

 ①日中一時支援:医療的ケアが必要な方のお預かり事業

 ②居宅介護:障がいのある方のホームヘルプ事業

 ③移動支援:障がいのある方の通所や、お出かけのお手伝いをする事業

 ④児童発達支援(重心型):就学前の重症心身障がい児のお預かり事業

 ⑤放課後等デイサービス(重心型):学校に通っている重症心身障がい児を放課後や休日にお預かりする事業

 ⑥訪問型居宅保育:感染症等に弱く保育園に行くことが難しい子どもに保育を自宅で提供する事業

 ⑦相談支援:サービスの調整や、相談、計画等を行う事業

 

インターンを始めた理由

●君島

私は来年から保育士として働きます。その前に、様々な子ども・家族・地域と関わりを持ち、自分にできることを考え、形にしていきたいと思いました。

●大木

知的障害や情緒障害がある子どもと接するアルバイトをする中で、障害のある子どもや家族が地域の中で暮らしていくことの大変さを目にしてきました。そこから、障害のある人もない人も共に暮らしていける社会にするにはどうしたらいいのか考えたいと思いました。

 

これからの活動

 コロナ禍で保護者の集う場が減っていることから、オンラインでの保護者の交流の機会を作ってほしいといううりずんさんのお話を受けて、「インターンクリスマスイベント」を計画しています。オンラインで、身近な材料を使っての楽器作りやそれを使ってのリズム遊び、うりずんさんでの通常活動とコラボレーションしてのクリスマス会という三段階に分けて実施する予定です。Zoomを使用してオンライン上でイベントを楽しんでもらいつつ、家族間の交流もしていただけるような形になればいいなと思っています。既にお申し込みもいただいているので、実行に向けて準備を進めていきます。

 また、zoomに慣れていただくための「見るだけ」イベントなどの企画も進んでおり、さまざまな視点からコロナ禍の交流に取り組んでいきたいと思っています。

 

スタッフへの突撃インタビュー

 私たちの活動を支えていただいているうりずんの佐藤英治さんにお話を伺いました。普段から様々な面で私たちを優しくサポートしてくださっている佐藤さんの、意外な一面を知ることができてとても興味深かったです。お忙しいところありがとうございました。これからもよろしくお願いします!

①うりずんで働こうと思った理由

知人の紹介がきっかけです。医療と福祉の融合施設みたいなイメージがあったので、これから注目される業界だと思って就職しました。

②うりずんの好きなところ

誰かのために働ける職場です。

③働いていて一番嬉しかったこと

そらぷちキッズキャンプという団体さんが、うりずんの家族を北海道に招待してくださり、一緒に飛行機に乗って北海道に行ったこと。

④学生時代どんな人だったか

ずっとダンスのことを考えていました。

④今後の目標

障がいがある人もない人もともに助け合える社会を!

 

今後の意気込み

●君島

保育士は「楽しい」をさりげなく引き出すことが大切だと思っています。そのため、お父さんお母さん、利用者の方、きょうだいさんみんなが楽しめる企画を考えていきたいです。

●大木

コロナ禍で人との交流は大きく減少しています。特に、医療的ケアが必要な方やそのご家族は感染防止の観点からもなかなか交流が難しいと思うので、少しでもその助けになるようなイベントにしていきたいです。


 

※たかはら子ども未来基金とは、子どもや若者の未来を応援するために、県北在住の夫妻が設立した基金です。学生インターン助成では、栃木県内のNPOや市民団体と大学生・専門学生などの若者をマッチングし、活動を応援します。詳しくはこちら